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一本の歯の咬合 [咬合]

咬合が歯科治療においての最重要ポイントであるということが挙げられます。
咬合の安定性を欠いては、あらゆる歯科治療が成功しません。
そこで、中学の保健体育の授業でやった、歯の解剖を想い出していただきましょう。

歯には歯根膜というものがあります。
健康な歯根膜は百ミクロンの半分ぐらいの量を感知する能力があるのです。
これは丁度髪の毛一本の太さです。
健康な歯は、口のなかに髪の毛があるというと、それを噛んだときにジャリッと噛み分ける能力があります。
 
ということは詰め物でも被せた場合でも、歯根膜はその程度の誤差に反応します。
言い換えれば違和感を持って感じ取ることができるのです。

その健全な歯根膜に支えられて、咬合の安定性を確保するということが咬合治療の課題でもあります。
そこには、一本の歯の咬合へのこだわりが、歯科治療の基本になっていることが了解していただけたでしょうか。
17May25

Posted by 土川院長 at 14時41分   TrackBack ( 0 )   Comment ( 0 )

Gysiの咬合6 [咬合]

咬合を考えています。そこに、ある様子が浮かびます。これはまた、私の、論考というものに取り組んでいる姿でもあるのです。この論考とは、「歯論咬合」です。この咬合を考えていく際に、咬合器というものをとりあげています。そして、ここへきて端と行き詰まってしまったのです。
手許にある一冊の『咬合 その原則と実際』を取り上げてみて、これにも咬合器の取り扱いが詳しく書いてあります。
ここにも、そこでも、補綴学、あるいは咬合学は咬合器を取り上げるのです。ですが、このプラクチカルな生き方はアメリカ的なものではないでしょうか。それがどこ由来のものでもかまいませんが、プラクティシズム的なあり方は、咬合学が隆盛した一時代の影響下にあることを免れません。
そこの反省が要るか否か。
そんな問いが、そしてそんな躊躇いが、足を掬う原因のようでもあるのです。
すると、歩みを換えるとするならば、どこへ行けばよいのでしょうか。
そういう思いで振り返ってみると、自分の補綴学徒としてのあり方と、咬合器とは付かず離れず歩んできた想いがあります。例えば恩師である長谷川茂男先生を想い出してみても、咬合器を撫でるように慈しむ姿が思い起こされるのです。そしてGysiの軸学説が思い起こされます。この軸こそがGysiの平線咬合器である、蝶番軸をもつ咬合器なのです。
そして、院長ブログでもこの件に触れていました。
ここにそのURLを掲げます。
http://www.kamu-kamu.jp/index_c.php?date=2009-03-12&cID=21
参考にしてみてください。
17Apr07

Posted by 土川院長 at 12時20分   TrackBack ( 0 )   Comment ( 0 )

Gysiの咬合5 [咬合]

 今日の歯科の、なかでも入れ歯や冠、橋義歯(いわゆるブリッジ)の基礎を築いた人は誰だろうか。何人か挙げられるかもしれないが、ただ一人となると私はGysiを挙げたい。Gysiこそが近代歯科補綴学の夜明けを導いた父だったと言えるのではないか。かれの軸学説および、咬合小面学説は、近代的歯科医学の嚆矢であった。ここが、近代的歯科補綴の濫觴となった。ということで、いまGysiと彼の咬合理論にとても強い関心を抱いている。そして過去に「院長ブログ」でたくさん記事を書いてきた。それらを集成してみたいと思い、そこでWord文書「Gysi」を作った。
 私は科学として近代歯科補綴学を考える上での、補助線が居るように思う。Gysiとは、時も所も別にして、三木成夫の画像が解き明かす脊椎動物への眼差しがある。つまり脊椎動物とは、補食のために運動性を獲得し、その原動力の源泉として脊椎および骨格系を得た生き物だったのだ。そして補食としての食行動を支えるものとしての人為的構造物が、歯科補綴物であり、これを科学する学問が歯科補綴学だと思う。脊椎動物の一番はじめに魚類があるとするなら、脊椎を使って補食するために行動する元器を考えることができるだろう。これには脊椎と顎の対を持ってくればよい。この対構造こそが、補食の動物的布置である。ここで、背骨と顎をよく視ることでみえてくるものがあろう。
17Mar13

Posted by 土川院長 at 15時44分   TrackBack ( 0 )   Comment ( 0 )

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